よくある質問faq

環境について

硬質発泡ウレタンにはフロンが使用されていると聞きましたが、環境に影響はないですか?

フロンには、主にオゾン層の破壊性の高い特定フロン(CFC)と、特定フロンよりもオゾン層破壊性の低い代替フロン(HCFC)があり、特定フロンは1995年末に全廃となりました。また、代替フロンについても2004年より大幅な生産削減があり、2020年に全廃されました。
現在、当社で生産する硬質発泡ウレタン成型品は、水とイソシアネートの反応により発生する炭酸ガスを利用して発泡させています。過去にはこの発泡の補助剤としてフロンを使用していたこともありますが、現在は特定フロン(CFC)、代替フロン(HCFC)ともに一切使用しておりません。


硬質発泡ウレタンを燃やすとダイオキシンが発生しますか?

ダイオキシン類は、主として廃棄物焼却などの燃焼過程や有機塩素系化学品の製造工程での副産物として生成するもので、現在のところ一般廃棄物焼却炉が主要なダイオキシン類の発生源となっているだけで、他の発生源についてはまだ実態がよくわかっていません。
ダイオキシン類の生成においては、温度・塩素・未燃炭素・水蒸気・金属・時間など多くの影響因子が関係します。このうち、塩素はダイオキシン類の生成になくてはならないものです。
硬質ウレタン原料の中で塩素が含まれているものとしては、フロンと難燃剤が挙げられますが、現在、当社で使用している原料には、そのいずれもが含まれておりませんので、当社で成型された成型品を焼却してもダイオキシンが発生することはありません。ただし、焼却時においては不完全燃焼(大量の黒煙を出す状態)を避けるために、必ず高温にて焼却処理を行ってください。


硬質ウレタンはリサイクルできますか?

硬質ウレタンは、種々の用途で活用され、不要となった廃棄物はその後、マテリアルリサイクルまたはケミカルリサイクルにより再利用したり、最終的にはエネルギーリサイクルでエネルギーとして活用したりすることが可能です。しかし、その方法は硬質ウレタンの製造・加工の段階で発生する廃材を再利用するレベルに限られており、市場レベルでのリサイクルというところまでは至っておりません。